【14】くも膜下出血【台風・1週間以内・70歳代・女性】

災害区分 台風
発災から死亡までの期間 1週間以内
性別・年齢 女性・70歳代
死因 くも膜下出血

死亡までの経緯等

発災時は大規模な停電が生じ、自宅は気温が高い状態であった。意識がもうろうとなり、同居の親族からの呼びかけにも反応が鈍くなったため緊急搬送された。そのまま入院することとなったが、発災から3日後に熱中症に起因するくも膜下出血により死亡した。
災害によりライフラインが断絶し、熱中症になったことが死因であるくも膜下出血の発症に至った原因であると推測されることから、死亡と災害の間に相当因果関係があると認められた。

被災地での健康を守るために(厚生労働省)

1.生活・身の回りのことについて

(1) 暑さへの対策
  • 暑い日が続く季節となってきたため、脱水や熱中症で体調を崩さないように注意することが必要です。日中に外出するときには、日傘の使用や帽子の着用、日陰の利用などにより暑さを避け、こまめに水分・塩分補給をしましょう。特に、節電・節約を意識するあまり、クーラー等を使わず熱中症になることがないよう、室温をこまめに計測し、28度を目安として、適度にクーラー等を使用することも重要です。また、暑い日に、めまい、頭痛、吐き気などの症状がみられた際には、すぐに医療機関を受診しましょう。
(2) 水分について
[1] 水分の確保
  • 様々なストレスや、トイレが整備されないことが原因で、水分をとる量が減りがちです。また、気温が高いときには脱水状態になりやすいので、こまめに水分をとりましょう。特に高齢者は脱水に気付きにくく、こうした影響を受けやすく、尿路の感染症や心筋梗塞、エコノミークラス症候群などの原因にもなるので、しっかりと水分をとるようにしましょう。
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