【74】肺炎【台風・3か月以内・70歳代・男性】

災害区分 台風
発災から死亡までの期間 3か月以内
性別・年齢 男性・70歳代
死因 肺炎

死亡までの経緯等

発災前には大腸癌の手術及び肺転移後の手術歴があった。
発災時には自宅が床下浸水の被害を受けた。家や物置の掃除、片付けに親戚が手伝いに来てくれたが気を遣い、休むことができなかった。自宅の消毒のため1週間ほど畳を上げる必要があり、その間はレスパイト入院していた。退院後は自宅にて療養し、体調は安定していた。寒い時期であったが床下を乾かすために常時扇風機を使用しており、自宅内部の気温は低下していた。発災から約2か月後に息苦しさを訴え緊急入院。同日夜中に容体が急変し、ICUで治療を受けたが、3日後に肺炎のため死亡した。
災害からの復旧に向けて自宅床下を乾燥させる必要が生じたことからやむを得ず常時扇風機を使用していたところ、自宅全体の気温が低下し、さらに生活環境の激変による肉体的な疲労が、死因である肺炎の発症に起因したと判断されたため、死亡と災害との間に相当因果関係があると認められた。

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