
災害区分 台風
発災から死亡までの期間 1週間以内
性別・年齢 男性・80歳代
死因 誤嚥による窒息死
死亡までの経緯等
発災前は肺癌等の既往があった。また、食事中にむせることはあったが、家族とともに自宅で生活しており、日常生活に支障はなかった。
洪水浸水想定区域内の自宅に居住していたが、発災当日は台風の影響を受け近隣の河川が決壊するおそれがあり、避難指示が発令されたため、同居の家族とともに避難所へ避難した。避難直後は避難者も多くなく、避難所のスペースにも余裕があったが、夕方頃より混み合うようになった。夕方、配布された備蓄食を食べている最中に喉に詰まらせ、体調が急変。家族が吐き出させようとするが、意識を失ったため救急車により病院へ緊急搬送。病院にて心肺停止が確認された。その後、意識は戻らないまま、翌朝に死亡した。
避難生活による身体的負担に加え、多くの避難者に囲まれるなど、慣れない環境であったことが誤嚥及び窒息の原因となった可能性があると認められることから、死亡と災害との間に相当因果関係があると認められた。