
災害区分 台風
発災から死亡までの期間 1か月以内
性別・年齢 女性・50歳代
死因 縊死(いし)
死亡までの経緯等
被災約3年前にうつ病と診断され、休職し、服薬などの治療を継続していた。
被災当日、避難指示を受け自宅近くのアパート2階に避難。自宅は床上浸水80㎝以上の被害を受けたことから、生活できる状況になく、また、家財の8割以上が滅失した。
翌日から市内の夫の実家へ避難。昼間は、家族、親類や多くの知人の手を借りながら自宅の片付けを行い、夜は避難先の夫の実家での生活となる。
被災から8日後、ひとりで自宅の片付けを行う。同日夕刻、自宅和室にて自死する。
避難生活による身体的・精神的負担が、治療中のうつ病に影響して自殺したものと推測され、死亡と災害との間に相当因果関係があると認められた。
被災地での健康を守るために(厚生労働省)
3.こころのケア
今回の地震のように大変重いストレスにさらされると、程度の差はあっても誰でも、不安や心配などの反応が表れます。まずは休息や睡眠をできるだけとるようにしましょう。
これらの不安、心配の多くは時間の経過とともに回復することが知られています。
不安や心配を和らげる呼吸法として、「6秒で大きく吐き、6秒で軽く吸う、朝、夕5分ずつ」行う方法もあります。実践してみましょう。
しかし、
1)心配で、イライラする、怒りっぽくなる
2)眠れない
3)動悸(どうき)、息切れで、苦しいと感じる
などのときは無理をせずに、まずは身近な人や、専門の相談員に相談してみましょう。
また普段からお互いに声を掛け合うなど、コミュニケーションを取るなどしてこころのケアをすることが大切です。