
災害区分 台風
発災から死亡までの期間 1か月以内
性別・年齢 女性・80歳代
死因 肺炎
死亡までの経緯等
発災前は要介護認定を受け、特別養護老人ホームに入所していた。
発災時は台風の影響により施設が停電し、空調も停止した。夜間でも30度以上を記録するなど気温の高い日が続き、発災翌日の夕方頃から体温、血圧、脈拍の上昇、体熱感や喘鳴などの症状があらわれた。救急要請したが、かかりつけ医である病院も停電の影響により受け入れ困難だったため、別の病院へ救急搬送された。その後、同病院に入院し治療を続けるも改善せず、発災から約1か月後に肺炎により死亡した。
災害が原因の停電による体調不良と疾病の病状悪化との関連性は否定できず、死因となった肺炎は災害に起因するものであると考えられるため、死亡と災害との間に相当因果関係があると認められた。
被災地での健康を守るために(厚生労働省)
1.生活・身の回りのことについて
(1) 暑さへの対策
暑い日が続く季節となってきたため、脱水や熱中症で体調を崩さないように注意することが必要です。日中に外出するときには、日傘の使用や帽子の着用、日陰の利用などにより暑さを避け、こまめに水分・塩分補給をしましょう。特に、節電・節約を意識するあまり、クーラー等を使わず熱中症になることがないよう、室温をこまめに計測し、28度を目安として、適度にクーラー等を使用することも重要です。また、暑い日に、めまい、頭痛、吐き気などの症状がみられた際には、すぐに医療機関を受診しましょう。