
災害区分 台風
発災から死亡までの期間 1週間以内
性別・年齢 女性・70歳代
死因 不詳
死亡までの経緯等
発災前から持病のパーキンソン病により、地震などが起きると不安が強くなる症状があり、服薬もしていた。また、動脈硬化や糖尿病の既往があった。
台風が通過する際、被災者宅では強風の影響により家の屋根が破損したため、被災者は強いストレスを感じ、不安が強くなっていた。発災当日、被災者から呼吸苦の訴えがあったため、直ちに家族が救急車を要請し、病院に搬送された。病院への到着前には既に心肺停止状態になっており、救命措置を施したが回復せず、死亡が確認された。
被災者には元々動脈硬化があり、災害に遭遇したことによる肉体的・精神的疲労から血圧が上昇したことにより心肺停止に至ったものと推測され、死亡と災害との間の相当因果関係があると認められた。
被災地での健康を守るために(厚生労働省)
3.こころのケア
今回の地震のように大変重いストレスにさらされると、程度の差はあっても誰でも、不安や心配などの反応が表れます。まずは休息や睡眠をできるだけとるようにしましょう。
これらの不安、心配の多くは時間の経過とともに回復することが知られています。
不安や心配を和らげる呼吸法として、「6秒で大きく吐き、6秒で軽く吸う、朝、夕5分ずつ」行う方法もあります。実践してみましょう。
しかし、
1)心配で、イライラする、怒りっぽくなる
2)眠れない
3)動悸(どうき)、息切れで、苦しいと感じる
などのときは無理をせずに、まずは身近な人や、専門の相談員に相談してみましょう。
また普段からお互いに声を掛け合うなど、コミュニケーションを取るなどしてこころのケアをすることが大切です。