【99】胆管炎【豪雨・1年以内・70歳代・男性】

災害区分 豪雨
発災から死亡までの期間 1 年以内
性別・年齢 男性・70歳代
死因 胆管炎

死亡までの経緯等

被災前は、長年、肝原発神経内分泌腫瘍を患っていたが、日帰り旅行に行くなど精力的な生活を送っていた。
発災時は、23時頃に避難所へ避難する。翌日、水が引いたため帰宅し、1階が被災したため2階で生活する。自宅の片づけを始めるが、非常に時間を要し、発災から約1か月間は1日中働き通しだった。
発災から約1か月後に行われた検査(CT検査等)で、肝転移や副腎転移巣の増大が認められ、突然死のリスクがある旨も告げられる。発災から約5か月後、知人から理不尽な言葉を浴びせられ、精神的にショックを受けて、食欲不振となり、更に体力が落ちていった。入退院をし、再入院から約20日後、胆管炎により死亡した。
被災後、身体的負担による疲労及び過度のストレスが蓄積され、食欲不振と体力低下を招き、肝原発神経内分泌腫瘍が悪化した結果、胆管炎を発症して死亡したと推測され、死亡と災害との間に相当因果関係があると認められた。

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