【123】慢性腎不全【地震・3年超・70歳代・女性】

災害区分 地震
発災から死亡までの期間 3年超
性別・年齢 女性・70歳代
死因 慢性腎不全

死亡までの経緯等

発災の10年以上前から慢性腎不全による血液透析を施行されていたが、自身の食事や身の回りのことは問題なく生活していた。
発災後は、週3回受けなければならない血液透析を市内の病院で受けることができなくなり、他市の親戚宅に避難して、血液透析が施行可能な病院を探し、発災から6日後から週3回の透析を再開した。他市に避難したことで、精神状態が不安定となり、統合失調症と診断され、発災から約2か月後から約1か月間入院した。
その約1年後に通院先を変更し、「慢性腎不全、慢性心不全、閉塞性動脈硬化症」と診断される。転院から約3か月後に、心不全のため約2週間、他の病院に入院。退院後、元の病院に戻り治療を継続していたが、発災から約4年4か月後に死亡した。
避難後も透析治療は中断することなく継続されたが、環境の変化や長期的な避難生活が身体的・精神的負担となり既往の慢性腎不全を増悪させ死亡したものと推認されることから、死亡と災害との間に相当因果関係があると認められた。

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