【42】間質性肺炎【台風・1か月以内・70歳代・女性】

災害区分 台風
発災から死亡までの期間 1か月以内
性別・年齢 女性・70歳代
死因 間質性肺炎

死亡までの経緯等

発災前から間質性肺炎を患っていた。また、視力低下が進行したため要介護2の認定を受けていたが、居宅内での日常生活は自身で可能な状態であった。
被災当日は台風による河川の増水により避難勧告が発令されていたものの、長時間歩行困難であること、自家用車を所有していないことを理由に避難を断念。就寝後、河川の水が家屋内に入り、胸から下が浸水。平屋のため、同居する子に肩車され天井裏に避難し、一晩を過ごした。この時、体の震えはあったものの、意識はしっかりしていた。
翌日、ゴムボートで救助され、避難所に移動したが、上水道が不通であったため、別の避難所へ移動することとなった。更に4日後、避難所の統合により別の避難所へ移動した。避難所での生活中、顔のむくみが酷い状態が続いた。被災から約1か月後の夜、突然嘔吐。嘔吐物に血が混じっており、病院へ救急搬送されたが、翌日肺炎により死亡した。
自宅が浸水し身体が水に浸かった後、避難所の移動を複数回余儀なくされており、避難生活による身体的負担に加え、心身に多大なストレスが掛かっていたと想像され、死亡と災害の間に相当因果関係があると認められた。

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