【26】徐脈性心不全【地震・1か月以内・80歳代・男性】

災害名 地震
発災から死亡までの期間 1か月以内
性別・年齢 男性・80歳代
死因 徐脈性心不全

死亡までの経緯等

地震発生時に家財の下敷きとなり、骨盤や脚に数か所の骨折を負い入院。骨折は、手術が必要な状態ではないと判断され、保存的な経過観察となった。疼痛著明であり、定期的に強い痛み止めを内服した。
入院から8日後に、リハビリ目的で自宅に近い病院に転院。転院2日後に、骨折の強い痛みや全身の倦怠感、呼吸回数が多くなったこと、食事量が低下したため点滴が開始された。翌日、血圧、脈拍低下し、意識もなくなり、徐脈性心不全により死亡。
心臓の基礎疾患が明らかなものはないことから、発災時の骨折による強い痛みと療養環境の変化が影響し、心不全を発症したものとして、死亡と災害との間に相当因果関係があると認められた。

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