
災害区分 豪雨
発災から死亡までの期間 3年以内
性別・年齢 女性・80歳代
死因 急性腎不全
死亡までの経緯等
発災前は非代償性肝硬変等の治療を継続していた。また、右大腿骨頸部骨折のため入院し、発災約2か月前に退院していた。
発災時、自宅付近の河川が堤防から越水したため、家族と共に高台の介護施設に避難し、施設内に宿泊した。翌日、親族宅に避難していた際に転倒し、左大腿骨頸部を骨折したため緊急入院し、手術を行った。その際に肝硬変の増悪が確認されている。その後、肝細胞癌が確認され入院・転院を繰り返していたが、左大腿骨頸部人工骨頭置換術後感染症に罹患したため入院し、発災から約1年3か月後に急性腎不全で死亡した。
災害による生活環境の変化により左大腿骨頸部を骨折し、術後感染症を発症したことから肝不全が増悪し、肝腎症候群となり急性腎不全により死亡したことから、死亡と災害との間に相当因果関係があると認められた。