
災害区分 豪雨
発災から死亡までの期間 1週間以内
性別・年齢 女性・30歳代
死因 熱中症
既往歴はなく、豪雨による自宅への被害はなかったが、停電、断水していた。勤務先のスーパーマーケットが被災したことから、被災直後から、勤務先の片付け等に従事。
被災から3日目に勤務先から帰宅した際に、熱中症のような症状が出ていたとのこと。翌朝、起きてこなかったため、母親が部屋を確認したところ、倒れているのを発見。救急搬送したが、死亡が確認された。
災害により職場が被災し、片付けなどに尽力していた中で、肉体的負担が増加し熱中症を発症し死亡したと推認され、死亡と災害との間に相当因果関係があると認められた。
被災地での健康を守るために(厚生労働省)
1.生活・身の回りのことについて
(1) 暑さへの対策
- 暑い日が続く季節となってきたため、脱水や熱中症で体調を崩さないように注意することが必要です。日中に外出するときには、日傘の使用や帽子の着用、日陰の利用などにより暑さを避け、こまめに水分・塩分補給をしましょう。特に、節電・節約を意識するあまり、クーラー等を使わず熱中症になることがないよう、室温をこまめに計測し、28度を目安として、適度にクーラー等を使用することも重要です。また、暑い日に、めまい、頭痛、吐き気などの症状がみられた際には、すぐに医療機関を受診しましょう。
(2) 水分について
[1] 水分の確保
- 様々なストレスや、トイレが整備されないことが原因で、水分をとる量が減りがちです。また、気温が高いときには脱水状態になりやすいので、こまめに水分をとりましょう。特に高齢者は脱水に気付きにくく、こうした影響を受けやすく、尿路の感染症や心筋梗塞、エコノミークラス症候群などの原因にもなるので、しっかりと水分をとるようにしましょう。