【21】肺炎【台風・1週間以内・90歳代・男性】

災害区分 台風
発災から死亡までの期間 1週間以内
性別・年齢 男性・90歳代
死因 肺炎

死亡までの経緯等

発災約10か月前にくも膜下出血により入院。術後は心不全等を併発し転院。その後も肺炎を繰り返しており、被災2日前から発熱があったが、呼吸状態は安定していた。
被災直後、入院中の病院が停電したものの、非常電源により治療を継続。翌日、台風の影響による病棟閉鎖のため、別の病院へ搬送することとなった。エレベーターが使えなかったため、病院スタッフにより4階から1階まで移送。直後にチアノーゼの症状があったが、救急車内の酸素ボンベにより回復する。転院後に持病の肺炎が悪化。呼吸状態も悪くなり、転院から3日後に肺炎のため死亡した。
入院していた病院が被災し、別の病院への搬送が身体的負担となり、既往の肺炎が憎悪し、死期を早めた可能性があると認められることから、死亡と災害との間に相当因果関係があると認められた。

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