【71】肺炎【台風・3か月以内・90歳代・男性】

災害区分 台風
発災から死亡までの期間 3か月以内
性別・年齢 男性・90歳代
死因 肺炎

死亡までの経緯等

発災前は慢性腎臓病、高血圧等の既往症があり、心不全の悪化もあったため内服調整を行っていたが、状態は落ち着いており、食事もほぼ全量摂取していた。
発災時は入所していた介護施設が浸水被害にあったため、3階へ移動した。ライフラインは停止し、救助されるまでの間、食事は少量の粥と水分中心のものだった。また、停電のため電気が使えず、夜間は不安を訴えていた。発災から3日後、別の施設に避難した直後には体調は落ち着いていたが、発災から10日後に嘔吐し、体調不良を訴えたため搬送され、低酸素血症により入院することとなった。退院を予定していたが体調が悪化し、発災から約1か月後に肺炎のため死亡した。
災害によりライフラインが途絶えた施設で3日間過ごしたことや、他の施設に避難したことによる介護環境の変化が体力の低下につながり、死因である肺炎の発症に至ったと推測されることから、死亡と災害との間に相当因果関係があると認められた。

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