
災害区分 台風
発災から死亡までの期間 3か月以内
性別・年齢 女性・80歳代
死因 急性心不全
死亡までの経緯等
自宅が床下浸水。翌日から自宅周辺に散乱した物や汚泥等の除去作業を行う。
被災から2日後、断水のため浴室、トイレが使えないため市内親戚宅へ避難する。約2週間、昼間は自宅の清掃作業等を行い、夜は避難先での生活となる。
断水が解消し、自宅に戻る。帰宅翌日、給湯機の故障で浴室が使えないため、再度親戚宅へ避難する。2日後に給湯機の交換が済み、自宅に戻る。その後も引き続き、自宅及び周辺の清掃作業を行う。
死亡当日(再帰宅から約2週間後)の朝、気分がすぐれないことを家人に訴える。自宅浴室の洗い場で倒れ、心肺停止状態で発見される。市内病院へ救急搬送されるが死亡が確認される。
被災後の清掃作業等による身体的負担や精神的ストレスが大動脈解離発症の一因となり、大動脈解離・破裂からの心タンポナーデが心不全に移行し、死亡したものと推認され、死亡と災害との間に相当因果関係があると認められた。