【73】溺水【台風・3か月以内・70歳代・男性】

災害区分 台風
発災から死亡までの期間 3か月以内
性別・年齢 男性・70歳代
死因 溺水

死亡までの経緯等

発災前は脳梗塞後遺症や糖尿病等の既往があり服薬が必要であったが自ら管理できる状態ではなく、同居の妻が管理していた。
発災時は自宅が床上浸水したが、深夜であったため避難することができなかった。翌朝、ボートで救助された後に病院に搬送され、その後は親族宅に避難した。体力が低下してきていたため要介護認定を受け、介護サービスを開始した。発災から約1か月半後、自宅の改修が完了したため妻と共に自宅に戻った。自宅への引っ越しから約1週間後に妻が入院したため一人暮らしとなり、その3日後に浴槽に顔まで浸かっているところを親族に発見され搬送されたが、溺水による死亡が確認された。
災害が発生したことによる避難による体力の低下や、薬の管理等を行っていた妻の入院により服薬ができない期間が生じるなど環境が激変したことが死につながった可能性があると推定され、死亡と災害との間に相当因果関係があると認められた。

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