【35】慢性閉塞性肺疾患【地震・1か月以内・90歳代・男性】

災害区分 地震
発災から死亡までの期間 1か月以内
性別・年齢 男性・90歳代
死因 慢性閉塞性肺疾患

死亡までの経緯等

肺気腫のため酸素吸入をしながらの生活であったが、有料老人ホーム内で支障なく生活していた。
地震の後、施設が危険ということで避難所に避難する。良好でない環境の中、食事は水分補給程度で、2日間服薬していた薬を服用することができなかった。医師の診断の結果、緊急入院が必要となったが、市内に受入れ病院がなく、他県にある離れた病院へ入院。入院後は、食事もとれるようになったが、入院から約20日後に容態が急変し死亡した。
地震の影響で市内に受入れ先の病院が見つからず、他県の病院までの長時間の移動が身体的負担となり、持病の肺気腫に肺炎などの合併症を引き起こして死亡したものと推認されることから、死亡と災害との間に相当因果関係があると認められた。

タイトルとURLをコピーしました