【49】急性代謝性脳症【豪雨・3か月以内・90歳代・女性】

災害区分 豪雨
発災から死亡までの期間 3か月以内
性別・年齢 女性・90歳代
死因 急性代謝性脳症

死亡までの経緯等

認知症があり,自宅での一人暮らしが困難なため特別養護老人ホームに入所していた。
被災当日、施設の1階が床上浸水の被害を受けたため、施設の2階に垂直避難する。翌日、施設裏山の土砂が施設に流入。施設が全壊の被害を受けたため、救急車両により避難所に一時的に避難した後、系列施設へ避難する。
避難から約1週間後、体調を崩し病院を受診。その4日後に心不全の診断があり入院が必要となったが、当該病院に空床がなかったため、別の病院に入院することとなった。約20日後、症状軽快となったことから退院し、施設に戻る。
退院から約2週間後、朝食中に意識消失となり救急搬送される。同日、急性代謝性脳症により死亡した。
災害により入所していた高齢者施設が被災し、避難を余儀なくされたことによる身体的・精神的負担の影響で体力が低下し、急性代謝性脳症で死亡したと推認されるため、死亡と災害との間に相当因果関係があると認められた。

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