
災害区分 豪雨
発災から死亡までの期間 1年以内
性別・年齢 女性・90歳代
死因 急性腎不全
死亡までの経緯等
発災前から認知症や不眠症が確認されていたが、介護サービスは受けず、ほとんど外出することなく生活していた。
発災時は自宅2階の床上まで浸水し、2階のベランダからボートで救出された。同日夜に親族宅に避難するも認知症の症状が見られたため、医療機関に入院することとなった。発災から約2か月後、認知症が進行し日常生活は全面介助となった。その後も介護施設、医療機関への入所、入院を繰り返しており、療養型病院に転院後に肺炎や急性腎炎を発症。発災から約7か月後、急性腎不全のため死亡した。
被災により精神状態が急変し、自宅生活から入院や入所等、生活環境が変化したことにより心身の機能が低下し、死因である急性腎不全が発症し死亡したと認められることから、死亡と災害との間に相当因果関係があると認められた。