【112】多臓器不全【豪雨・3年以内・70歳代・男性】

災害区分 豪雨
発災から死亡までの期間 3年以内
性別・年齢 男性・70歳代
死因 多臓器不全

死亡までの経緯等

肺疾患があり通院治療をしていたが、日常生活に支障は無かった。
発災時は自宅が浸水し、2階へ避難。翌日、ボートで救助され小学校の体育館に移動した。その後は親戚宅に避難していたが、発災から約1週間後に肺炎で入院。入院から約1か月後に退院し、自宅での生活を始めたが、体調不良や微熱が続き、退院から約1か月後に再度入院することとなった。肺アスペルギルス症と膿胸の診断がなされ抗生剤治療等をするが、遺残左肺全摘となった。その後も入院治療を継続したが病状は改善せず、発災から約1年3か月後に多臓器不全のため死亡した。
持病の肺疾患で呼吸器が弱まっている状態で、災害による生活環境の変化や環境悪化により肺炎を発症したことから膿胸となり、多臓器不全を招いて死亡したと推認されることから、死亡と災害との間に相当因果関係があると認められた。

タイトルとURLをコピーしました