【78】急性大動脈解離【豪雨・6か月以内・70歳代・女性】

災害区分 豪雨
発災から死亡までの期間 6か月以内
性別・年齢 女性・70歳代
死因 急性大動脈解離

死亡までの経緯等

発災前から心臓機能障害と腎臓機能障害があり、注意を要する状態であったが、人工透析をしながら生活していた。
自宅で被災し、2階へ垂直避難し、一夜を明かし,翌日、透析を継続するために、親族宅へ避難し,約2週間後に、借上げ型仮設住宅に入居する。
被災による透析スケジュールに変更なく、週3回ペースで人工透析を継続。著明な病状変化はなかったが,被災から約2か月後に心肥大の進行や大動脈石灰化が確認され,その約1か月後には、透析後に嘔吐が見られるようになった。
被災から約5か月半後、頭痛とめまいを訴え、病院を受診。検査中に容態が急変し、急性大動脈解離で死亡した。
発災後の避難行動や避難生活での身体的及び精神的負担、生活環境の変化が既往症の悪化を招き、急性大動脈解離による死亡につながったと推測され、死亡と災害との間に相当因果関係があると認められた。

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