【124】悪液質【地震・3年超・80歳代・女性】

災害区分 地震
発災から死亡までの期間 3年超
性別・年齢 女性・80歳代
死因 悪液質

死亡までの経緯等

発災前に既往は無く通院等もしておらず、農作業を行うなど普通に日常生活を送っていた。
発災時は知人と共に体育館に避難し、その後は親族宅、アパート、ホテル、仮設住宅と移転を繰り返した。避難先では概ね落ち着いて生活していたが、家族以外の人との関わりは少なく、活動量は低下していた。発災から約9か月後、急性くも膜下出血により搬送されそのまま手術、入院。術後は意識障害が残った。療養型医療施設に移動後、次第に意識状態が改善されるとリハビリを開始したが意欲が無く、経管栄養が継続された。その後も肺炎を患うなど徐々に体力が低下していき、発災から約6年8か月後、悪液質のため死亡した。
発災前は体調不良もなく生活することができていたが、長期に及ぶ避難生活が心身へのストレスとなりくも膜下出血を発症し、以後の体力低下の原因となったと推測されることから、死亡と災害との間に相当因果関係があると認められた。

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