【98】慢性閉塞性肺疾患【豪雨・1年以内・80歳代・男性】

災害区分 豪雨
発災から死亡までの期間 1年以内
性別・年齢 男性・80歳代
死因 慢性閉塞性肺疾患

死亡までの経緯等

被災前から呼吸器機能障害があり、在宅酸素療法をしながら家族で生活していた。
発災時は、在宅酸素療法の機材をもって近隣の親族宅へ夫婦で避難し、その後別の親族宅で避難生活を続けた。
その後、日常生活自立度には著変なく避難生活を続けていたが、約2か月後に呼吸困難となり救急搬送され、約1か月間入院。親族宅に戻り、避難生活を再開した。被災から約70日後に、自宅の居室部分の改修を終えたため、自宅で生活を再開するが、約1か月後に再び呼吸困難となり入院するも回復せず、入院から約1か月後に慢性閉塞性肺疾患のため入院先で死亡した。
災害による生活環境の激変や環境悪化による心身への負荷があったと推測され、発災前からの呼吸器機能障害が悪化したことにより、死因である疾病の増悪に至り死期を早めたと認められることから、死因と災害との間に相当因果関係があると認められた。

タイトルとURLをコピーしました