【125】急性冠症候群の疑い【地震・3年超・60歳代・男性】

災害区分 地震
発災から死亡までの期間 3年超
性別・年齢 男性・60歳代
死因 急性冠症候群の疑い

死亡までの経緯等

発災前に既往症等はなく、体調は良好であった。
発災時は車で避難し、知人宅や親戚宅を転々としており、疲労や不安感から食事も少量しか摂れなかった。発災から約1か月後、仕事を再開したが、約5年間で、会社が用意した宿泊施設から仮設住宅、新築した新居への引っ越しなど生活環境が変化するとともに、いずれも通勤距離が長く、早朝に起きる必要があり、十分な睡眠時間を確保することが難しい生活が続き、心身ともに疲労していった。発災から約10年後、職場で突如倒れ緊急搬送されるが心肺停止となり、急性冠症候群のため死亡した。
長引く避難と慣れない環境での生活によって心身に著しいストレスを受け、体力が低下し、死因である急性冠症候群の発症に至った可能性があることから、死亡と災害との間に相当因果関係があると認められた。

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