【11】低酸素血症【豪雨・1週間以内・50歳代・男性】

死亡までの経緯等

台風の上陸当日未明、台風を原因とする大規模停電が発生。
当日９時に被災者宅を訪問予定であった看護師が、被災者に連絡を試みるも応答がなかった。このため、約２時間後にかかりつけ医院のスタッフと被災者の息子とともに被災者宅を訪問したところ、被災者が家の中で床に倒れているところを発見。その後、駆けつけた主治医により死亡が確認された。
被災者は自宅で訪問看護を受け、酸素吸入機を使用していた。発見時、携帯用の酸素ボンベに管がつながっていたため、被災者が停電により停止した在宅の酸素吸入機から携帯用の酸素ボンベの利用に切り替えようとして途中で倒れたものと推測され、死亡と災害との間の相当因果関係が認められた。