【29】心不全急性増悪【地震・1か月以内・80歳代・女性】

災害区分 地震
発災から死亡までの期間 1 か月以内
性別・年齢 女性・80歳代
死因 心不全急性増悪

死亡までの経緯等

心原性脳塞栓症による退院後は、介護老人保健施設に入所していた。発災の約20日前に、発熱し、風邪薬等を服薬するも改善せず、肺炎の診断を受ける。発災の約1週間前に、肺炎及び心不全のため入院し、補液と抗生剤等の薬剤静脈注射による治療を受ける。
発災時には入院中であり、災害により入院先が停電し、以降、非常電源対応を行っていたが、病院内の空調設備が停止したことにより室温管理が十分に行うことができず、長期間体が冷える状態となる。毛布や湯たんぽで保温を試みるも改善されない状況となる。発災から10日後に、入院先で心不全急性増悪のため死亡。
災害による停電で、空調設備が使用できなくなったことにより、身体が冷えた状況が続いたことが死期を早めたと推認され、死亡と災害との間に相当因果関係があると認められた。

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