【93】多発外傷【地震・6か月以内・70歳代・女性】

災害区分 地震
発災から死亡までの期間 6か月以内
性別・年齢 女性・70歳代
死因 多発外傷

死亡までの経緯等

発災前は自宅で元気に生活していた。
自宅で被災し、避難所に1週間程度避難していた。その後、自宅に戻るが、屋根に応急的に張ったブルーシートに雨が当たる音をとても嫌がっていた。梅雨時に入ると特に元気がなくなり、不眠を訴え、精神安定剤の処方や、カウンセリングを受け、病院でも家の修理が終わらない不満を度々吐露した。
被災から約4か月半後には、友人が訪ねてきても会おうともしなくなった。
被災から約5か月後の明け方、夫が気付いた時には家に姿はなく、自宅近くで死亡しているのを発見された。
地震や避難生活による身体的・精神的負担がうつ病を発症させて、自殺に至ったものと推認されるため、死亡と災害との間に相当因果関係があると認められた。

被災地での健康を守るために(厚生労働省)

3.こころのケア

今回の地震のように大変重いストレスにさらされると、程度の差はあっても誰でも、不安や心配などの反応が表れます。まずは休息や睡眠をできるだけとるようにしましょう。

これらの不安、心配の多くは時間の経過とともに回復することが知られています。

不安や心配を和らげる呼吸法として、「6秒で大きく吐き、6秒で軽く吸う、朝、夕5分ずつ」行う方法もあります。実践してみましょう。

しかし、

1)心配で、イライラする、怒りっぽくなる
2)眠れない
3)動悸(どうき)、息切れで、苦しいと感じる

などのときは無理をせずに、まずは身近な人や、専門の相談員に相談してみましょう。

また普段からお互いに声を掛け合うなど、コミュニケーションを取るなどしてこころのケアをすることが大切です。

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