【27】溺水による窒息【地震・１か月以内・80歳代・女性】

死亡までの経緯等

地震により自宅で被災。夫とともに避難所へ避難。
避難から９日後、避難所での夕食後に腹痛があり、避難所内で医師の診察後に点滴を受け、薬を処方される。
３日後に、避難所の仮設入浴施設で、消化管出血を要因とする貧血により意識障害を併発し入浴中に意識を失い、溺水により死亡。浴槽内で浮いた状態で発見された。
これまでの受診歴において消化管出血に至る原因について医師から指摘された経過はないことから、地震発生及びその後の避難生活による身体的・精神的負担によって消化管出血が発症し死亡につながったものとして、死亡と災害との間に相当因果関係があると認められた。