
災害区分 地震
発災から死亡までの期間 3年以内
性別・年齢 女性・80歳代
死因 胸部大動脈破裂の疑い
死亡までの経緯等
発災前は高血圧の既往はあったものの、日常生活に支障はなかった。
発災翌日に知人と共に車で避難した後は転居を繰り返し、発災約3か月後にマンションに入居した。入居したマンションにはエレベーターがなく、ひざに痛みがあったこともありほとんど外出できなかったため、すぐに仮設住宅に転居したが、ストレス等から気を落とすことがあった。次第に体調が悪くなり受診したところ、統合失調症と診断を受けた。その後も災害の話になるとうつむき、無言になるなど心身共に衰弱していき、発災から約2年8か月後、仮設住宅で突然倒れ、救急搬送されるも病院にて死亡が確認された。
避難生活による環境の変化により活動量が低下し、心臓に負荷がかかり死因である胸部大動脈破裂を引き起こした可能性があることから、死亡と災害との間に相当因果関係があると認められた。