【96】老衰【台風・6か月以内・80歳代・女性】

災害区分 台風
発災から死亡までの期間 6か月以内
性別・年齢 女性・80歳代
死因 老衰

死亡までの経緯等

発災前はパーキンソン病、高血圧、不眠等の既往があり、要介護認定を受けていたが食事は自立摂取していた。また、認知症があったが呼びかけには応じるなど意思の疎通は出来ていた。
発災時は入所していた介護施設が浸水被害にあったため、2階から3階へ車いすで移動した。救助されるまでの間は食堂に敷いたマットで過ごし、食事は水分中心のもので内服管理も出来ていなかった。発災から3日後、別の施設に避難したが、徐々に食欲が低下していった。次第に水分も飲めなくなり、発災から約3か月に老衰のため死亡した。
施設入所中に被災し、持病の薬が飲めない時期があったことや、施設を繰り返し移転したことにより体力が低下し、死亡に至ったと推測されることから、死亡と災害との間に相当因果関係があると認められた。

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