【25】肺炎【豪雨・1か月以内・90歳代・男性】

災害区分 豪雨
発災から死亡までの期間 1か月以内
性別・年齢 男性・90歳代
死因 肺炎

死亡までの経緯等

発災前には慢性心不全の既往があり、退院後はADL低下もみられたため通院加療と介護サービスを利用していた。普段は親族や介護職員の見守りがあり、一人で活動することは無かった。
発災時は自宅が浸水するおそれがあったことから近隣の保育園に避難していた。発災翌日、親族は片付けのため自宅で作業を行っており、一人で避難所に滞在していた。トイレに行こうとして段差を降りようとした際に転倒し、自力で動くことが出来なかった。避難所に戻った親族が発見し緊急搬送したところ、肋骨の骨折と診断されそのまま入院することとなった。発災から約10日後に転院したが、体調が優れず呼吸苦もあったため酸素吸入を開始した。その後も症状は改善せず、発災から約2週間後に肺炎のため死亡した。
発災により自宅が被災したため慣れない環境で生活せざるをえなかったことが転倒及び肋骨骨折の原因となり、死因である肺炎の発症に至ったと推測されることから、死亡と災害との間に相当因果関係があると認められた。

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