【13】熱中症【台風・1週間以内・60歳代・男性】

災害区分 台風
発災から死亡までの期間 1週間以内
性別・年齢 男性・60歳代
死因 熱中症

死亡までの経緯等

発災前は心筋梗塞を患っており、通院しながら服薬治療を継続していた。
発災時は大規模な停電が起こり、停電と断水が発生したが、周囲の宿泊施設はどこも満室となっていたため、自宅で過ごした。翌日、心肺停止状態で倒れているところを帰宅した親族が発見し、緊急搬送されたが、搬送先の病院で熱中症による死亡が確認された。
災害によりライフラインが断絶し、気温の高い自宅で過ごさざるを得なかったことが死因である熱中症を発症した原因であると推測されることから、死亡と災害の間に相当因果関係があると認められた。

被災地での健康を守るために(厚生労働省)

1.生活・身の回りのことについて

(1) 暑さへの対策
  • 暑い日が続く季節となってきたため、脱水や熱中症で体調を崩さないように注意することが必要です。日中に外出するときには、日傘の使用や帽子の着用、日陰の利用などにより暑さを避け、こまめに水分・塩分補給をしましょう。特に、節電・節約を意識するあまり、クーラー等を使わず熱中症になることがないよう、室温をこまめに計測し、28度を目安として、適度にクーラー等を使用することも重要です。また、暑い日に、めまい、頭痛、吐き気などの症状がみられた際には、すぐに医療機関を受診しましょう。
(2) 水分について
[1] 水分の確保
  • 様々なストレスや、トイレが整備されないことが原因で、水分をとる量が減りがちです。また、気温が高いときには脱水状態になりやすいので、こまめに水分をとりましょう。特に高齢者は脱水に気付きにくく、こうした影響を受けやすく、尿路の感染症や心筋梗塞、エコノミークラス症候群などの原因にもなるので、しっかりと水分をとるようにしましょう。
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